枇杷(びわ)

今年も裏庭に枇杷がたくさん生った
良く熟して、まさに食べ頃を迎えた昨日
息子と孫二人が遊びに来た

早速、「ほら見てごらん」と裏庭の枇杷の木に案内し、収穫も手伝ってもらった

いくつか取った時
下の子が私の足元を見て

「じいじ、何かいる!」
と指をさした

何だろうと思って目をやると、そこには見事な大きさのムカデ様。しかも私のサンダル履きの足先に達していた

「ひぇーっ!」

思わず足を振り払い、なんとか事なきを得たが、今年見た中では間違いなく最大級

もし噛まれていたら、無事では済まなかっただろう

この春、小学校に入学したばかりの孫の観察力に感謝である

ところが、恩人であるその孫は
収穫した枇杷を食べてくれない

「いらない」

お姉ちゃんも、おそるおそる一口食べただけで終了
さらに、その父親である私の息子も、

「別にいいや」
と、食べない

旬真っ只中の
みずみずしく甘くて美味しく生った枇杷を
誰も喜んで食べてくれない

年齢の差なのか、世代の違いなのか
それとも育った食生活の違いなのか

せっかく豊作なのに、少し寂しい気持ちになった

とはいえ、考えてみれば、孫は枇杷には興味がなくても、ムカデには目ざとかった

今年の枇杷狩りは大成功だったのか
失敗だったのか分からないが

とりあえず収穫できたのは枇杷だけでなく
「じいじの無事」
もだったようである