仏壇の水

仏壇に、毎日お茶と水をあげている
そして、線香をあげて祈る
朝の大切な儀式である

ある時
あげた水が少し減っているのに気づいた
「自然に蒸発したのかな」と思っていたが
その後、結構減っている時もあって
不思議に思っていた

だが、ある日その謎が解けた
犯人がいたのだ。我が家の猫の一匹だ

軽やかに“ぴょん”と仏壇に飛び乗り
ピチャピチャと水を飲んでいるではないか

なんと罰当たりな…と思ったが
「有難い水を戴いているのか」とも考えた

もう一方の猫はそんな芸当は出来ないので
用意された水を飲んでいる

さて、この仏壇の水を飲む猫は
罰が当たるのか
それとも、何かしらのご加護があるのか

その答えは、仏様のみぞ知る

だが、行儀が悪いことに変わりはない
躾けた方がいい…とも思うのだが

そこは我が家

子育て時と同じに「親の背中を見せて…」
という教育方針は、当然猫には通じない
いや、そもそも私の背中自体
あまり見本にならない可能性もある

結局のところ
「まあいいか、自由にさせとこう」となる
聞こえはいいが、要するに体のいい放任だ

爪とぎも、仏壇に上がるのも、すべて放任

さて、この放任主義を貫いている私に
仏罰が下るのか、それとも
猫様に自由にして頂いている事が功を奏し
何かしらのご加護があるのか

それもまた…仏様のみぞ知る。である