半世紀ほど前の話である
実家がまだ建替え前の古い家だった頃
床は中心へと傾き、ボールを置けば
ためらいもなく家の真ん中へ向かい転がる
屋根も、瓦の下がグズグスになっていて
何度補修しても雨漏りが酷かった
その結果、どうなったかというと
雨漏りの常連席となった畳に
☆キノコが生えた☆
「ついにここまで来たか」と思った
しかも、翌日にはドロリと黒く溶けている
見た目は完全にアウト。当然毒キノコ
…ところがである
後日調べたところ、そのキノコ
なんと「ヒトヨタケ」といって
若いうちは食用で、しかも美味だそう
「あの時、食べちゃえば良かったかも…」
そう思っていたのだが、今調べてみたら
このヒトヨタケただの食用キノコではない
アルコールと一緒に摂取すると
なかなか大変な事になるとの事
ここで、当時の自分の生活を思い出す
毎晩、普通に晩酌しでいた
もしあの時
「お、畳にキノコが生えてる。調べたら
美味しいらしい、酒のつまみに…」
などと食べていたら、どうなってた事か
想像するに、翌日はキノコと同じように
こちらがドロッと溶けていたかも…
んな事ぁー無いが
相当ひどい目に遭っていたに違いない
それにしても…
家の中でキノコが育つ環境というのも
なかなかのものであった
