知らんけど

人に何かを聞かれた時
あなたはどうするだろうか

「知らない」と素直に答えるタイプか
なんとなく知っている気がする情報を
つなぎ合わせて答えるタイプか

私は完全に後者である

特に妻から何かを聞かれた時
この性質は顕著に現れる

「これってどういう意味?」
「なんでこうなるの?」

その一言をきっかけに
私の脳内では一斉に会議が始まる

過去のあやふやな記憶
どこかで聞いた気がする話
テレビやネットでチラットだけ見た知識

…それらが総動員され
「それっぽい答え」を構築していく

そして数秒後
私はまるで専門家のような顔で語り始める

もちろん、当たっていることもある
いや、体感的には八割くらいは
当たっている気がする…

だが問題は、残りの二割である

自信満々に語ったその内容が
あとから調べたら見事に的外れ
そんなことも珍しくない

それでも、その場では
妙に筋が通っているから厄介だ

なぜこんなことをしてしまうのか

考えてみると、「知らない」
と言うのが少し悔しいのかもしれない

あるいは
「何でも知ってる人でいたい」という
ささやかな見栄かもしれない

だが最近、私は一つの技を身につけた
それが…

☆知らんけど☆である

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どれだけもっともらしい説明をしても
最後にこれを一言添えるだけで
すべてがふんわりと免責される

「それはこういう事だよ…知らんけど」
一言追加で、責任は煙のように消えていく

実に便利な言葉だ

断言しないことで
相手も「じゃあ一緒に調べてみようか」
という空気になったりもする

考えてみれば
世の中の多くの“それっぽい話”には
この一言が足りないのかもしれない

専門家ぶる必要もない
完璧な知識もいらない

大事なのは、
最後に逃げ道を用意しておく知恵である

…知らんけど