わからずや

人は歳をとると、頑固になると言われる
しかし、そうでは無いと私は思う

「わからずや」という
別の生き物になるのではないか、と

例えば、甘いもの
体のために控えようと頭では分かっている
昨日も「もう食べない」と固く誓ったのに
目の前にあるスイーツに手が伸びる

「これは特別だから」
「今日は頑張ったから」

と、理由はいくらでも出てくる

そして誰かに
「やめた方がいいんじゃ?」と言われると
「いや、これくらい大丈夫」と
半分だけにして、妙に自信満々になる

結果、満足げにコーヒーを飲む

普通なら
「やっぱり食べない方が…」と反省する
しかし、わからずやは違う

「その分、運動すればいいや」
と、都合の良い解決策を考える

ところが、その運動も同じである

「今日は忙しいから」
「明日まとめてやればいいや」と
つい先延ばしにする

いざ始めても、少しやっただけで
「これで十分だろう」と勝手に満足する

そして人に
「もう少し続けた方がいい」と言われると
「いや、自分のペースが一番」と譲らない

気がつけば
運動した“つもり”だけが積み重なり
結果はあまり変わらない

これも立派な、わからずやの一歩である

そう考えると、対処法は一つしかない
時々、自分にこう聞いてみることだ

「それで、本当に大丈夫?」

その時、少しでも不安を感じたら
まだ人間のままでいられる証拠である

そして、もし全く迷いがなかったら…
もう、”わからずや”という別の生き物だ

ねえ(私の)奥さん