中学生の頃、夏に水泳大会があった
クラスごとに出場選手を決めるのだが
私は、背泳ぎの選手に選ばれてしまった

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背泳ぎはやった事が無いし、当然泳げない
それで、一度は断ったのだが
泳げる人が居ず、断わり切れなかったのだ
そして迎えた大会当日
背泳ぎのレースは8コースあるのに
出場者は、たった3人
つまり、泳ぎ切りさえすれば
最低でも3位にはなれる
これはもう、勝負というより
完走できるかどうかの戦いである
そしてスタート
私は、泳いでいるというより
溺れているようにしか見えなかったかも
それでも私は
何とか最後まで泳ぎ切った
当然、結果は大差の3位
とはいえ、出場者3人なので
堂々の3位で、クラスにポイントが入った
そんな事も忘れかけていた後日
授業中に先生が、その時の話を始めた
「あれは素晴らしかった」
「溺れながらも必死で泳ぎ切った」
「皆も見習うと良い」
そんな感じで
妙に感動的な話になっていた
しかも本人が教室にいるとも知らず
熱弁しているので、なおさら気まずい
私は複雑な心境だった
しかし、この時の経験があって
何でも必死にやれば道は開けるという
確信めいたものを得ることが
出来たのかも知れない
