電車というのは
時々とてもいい人間模様が観察される
先日、車内でぼんやりしていたら
向かいに座った祖父母と
3歳くらいの男の子の会話が聞こえてきた
その時、車内アナウンスが流れる
「この電車は〇〇行きのワンマンカー…」
すると
間髪入れずに男の子が反応した
「ワンワンカー?」
おっと来た
と思わずこちらも耳がダンボになる
祖父が訂正する「ワンマンカーだよ」
しかし、男の子は分からない
「ワンワン?」
もう一度祖父
「ワ・ン・マ・ン・カー」
男の子は頷きながら
「ワンワンカー」
…この時点で、私の中では完全に
“犬専用列車”が発車していた
こういう
覚えた言葉が、まだ少ない時期の
子どもの解釈というのは下手な漫才に勝る
そんなやり取りを聞きながら
ふと昔の記憶がよみがえった
私の甥が、ちょうどあれくらいの年齢の頃
祖父に連れられて電車で出かけた時だ
隣の線路の貨物列車を見た甥が言った
「あの中、なに入ってるのかなぁ」
祖父が「なんだろうね?」と言うと
甥、「饅頭かなぁ」
リンク
発想が完全にそちらに向かったのには
理由がある
その甥、祖父母っ子だったのだ
しかも、かなりの
当時、唯一の孫だったこともあり
可愛がられ方は、ほぼ無制限
甘いものでも何でも
「喜ぶから」という理由で
どんどん与えられていたようだ
結果どうなったか
歯が見事にやられていた
貨物列車いっぱいの饅頭を想像する子と
その歯の状態
見事な“伏線回収”である
その甥は大人になってからも
正月は”甘い”伊達巻好きで通っている

