北海道一周旅行

子供たちがまだ小さかった頃
私は思い切った無謀に出た

家族6人、愛車ルシーダに乗り込み
北海道一周、9泊10日の大旅行である

今でこそ「いい思い出だった」と言えるが
当時の我が家の懐事情を考えると
まず間違いなく中止する案件だ

だが、なぜかあの頃の私は
「今しかない」という
確信めいたものに突き動かされた

宿泊は、フェリーでの一泊に始まり
旅館、ホテル、バンガロー、テント拍と
実にバラエティーに富んでいた

毎日300kmから400kmを走るという
今思えば、子供連れにはなかなかの
ハードスケジュールである

それでも、旅の中身はとても濃かった

子供たちが喜ぶだろうと気球に乗せた時は
一番下の子が鳴きっぱなしだったり

カヌーに乗った時は
雨で増水した川で、見事に転覆
幸いにも、奇跡的に全員無事生還

等々、アクシデントもあったが

これは我が家で北海道旅行を語る際の
“鉄板ネタ”になっている
(本当に、無事でよかった。よかった)

そして、北海道の食

ラーメンは、麺はどこ?レベルの魚介の山
イクラ丼は、ごはんが完全に行方不明
カニは「罰ゲームか」と思うほどの量
さらには、蝦夷鹿、熊、トドの焼肉まで

Amazon.co.jp: 【 ジビエ肉 3缶セット】熊肉 ・ エゾ鹿肉 ・ トド肉 大和煮 各70g : 食品・飲料・お酒
Amazon.co.jp: 【 ジビエ肉 3缶セット】熊肉 ・ エゾ鹿肉 ・ トド肉 大和煮 各70g : 食品・飲料・お酒

自然も負けていない
熊や、クリオネ、トドなど
動物園や、水族館で種々見たのはもちろん
野生のキタキツネに出くわしたり
「これぞ北海道」である

子供たちは目を輝かせ
私は財布の中身を気にする

そして、旅は終わる

現実が始まる

帰宅後、私は決断! “車を売ろう”

あのルシーダである
家族6人を北海道まで運び、走り切った
その相棒を、私はあっさり手放した

当然、妻は驚いた。というより、呆れた

でも、後悔は全く無い

むしろ、あの旅が出来た事の方が
ずっと、ずっと、ずっと大きい

人生を振り返ってみると
思い切った決断というのは
大抵その場では“無謀”に見える

しかし後になってみると
それが「もう二度と来なかったチャンス」
であったと、気づくことが多々ある

あの時もし「もう少しお金を貯めてから」
等と考えていたら、きっとあの旅は無い

そう思うと、あのルシーダは
ただの“車”ではなく
ワンチャンスを掴ませてくれた”相棒”
だったのかもしれない

そしてその費用は、”相棒” 持ち

安いか高いかは、人それぞれだが
少なくとも私は、これまでの人生で
あれ以上の有意義なお金の使い方は無い