猫の爪とぎ

今まで飼ってきた猫たちに
私は一度も躾というものを
したことがない

もちろん
今一緒に暮らしている猫にも

その結果どうなったか…

今さら振り返ると
なかなかの「高級な愛情表現」を
受け続けてきたものだと思う

まず、爪とぎ問題

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市販の「爪とぎ器」
彼女たちにとっては「別に―」である
本命は、あくまで家そのものだ

柱という柱、壁という壁
すべてが彼女たちのキャンバスであり
作品制作の場

特に、実家にいた頃の「大黒柱」

家の中心で家族を支えるはずのその柱が
いつの間にか「あれ?細くなってるー」

という状態となり、さすがに危機感を覚え
ガードとしてアクリル板を貼ったりした

さらに追い打ちをかけるのが
内装屋さんにきれいにしてもらった壁

直後から、あれよあれよという間に
猫が届く高さまで見事な“引っかき模様”

その後、”終の棲家” に連れてきたが
ここでも、もちろん同じ

壁、柱は言うに及ばず、ソファーも椅子も
あっという間に、「あらら」状態

ここまで来ると
「なぜ対策をしなかったのか」
「なぜ躾をしなかったのか」と
自分でも思わなくはない

でもいつも、まあいいか…で終わる

トイレはちゃんとしてくれるし
呼べば(気が向けば)来るし

夜は傍で寝てくれる
それ以上、何を望むのか

柱が細くなろうが
壁が芸術作品になろうが
ソファーが犠牲になろうが

それら全部をひっくるめて
猫と暮らすということなのだろう

などと、自分を言いくるめたりしている