テレビがまだブラウン管だった頃
29インチといえば
かなり大きい部類だった
ところが時代は流れ
テレビはアナログからデジタルへ
我が家も、早速32インチの液晶テレビに
その後は、買い替える度に大きくなり
そして、ついに50インチ
当時、一般的にはかなり大きい部類で
「これで十分だろう」と思っていた
…が、人間の欲とは恐ろしい
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50インチにも慣れてしまうと
もっと大きくてもいいのではないか
という気持ちがムクムクと湧いてくる
そこで思いついた
「そうだ。プロジェクターがある」
そこからは早かった
横幅3m超えの巨大スクリーンを導入し
低音のきいた音響設備も整えた
もはや家というより、小さな映画館である
準備万端整い
さあ、記念すべき第一回上映会だ
何を見るか?
すると、実にタイミング良く
サッカーのワールドカップ日本戦が
その日に行われるところだった
これはぴったりだと思った
サッカーは広いピッチを見渡せるし
大画面との相性もいい
「いやあ、これは凄い」
巨大スクリーンと音響の迫力に
かなり満足しながら観戦していた
ところがその試合、日本が負けてしまった
普通のテレビなら
「残念だったなあ」で終わる話である
しかし、横幅三メートル超えの
巨大スクリーンで見る負け試合は
ダメージも巨大だった
せっかくの記念すべき初投影だったのに
よりによって日本代表敗戦
映画館のような設備を整えた結果
敗北の臨場感まで
異様に高くなってしまった
巨大スクリーンの初陣は
ハッピーエンドの映画が良かったなぁ…

