ショートケーキ

ショートケーキというと、二つ思い出す

まず一つ目は、毎月22日

世間では誰が決めたのか
「ショートケーキの日」らしい

理由がまた、なんともゆるい
カレンダーをよく見ると
22日の上には15日がある
つまり、15(イチゴ)が
22日の上に乗っている”というわけだ

そしてもう一つは
我が家のショートケーキ事件である

長男が、そこそこ大きくなってからの話だ
イチゴの乗ったショートケーキを
「あとで食べよう」と
冷蔵庫へ大事にしまっておいた

ところが、それを妻が食べてしまった

それを知った長男は
心底驚いた顔で言った

「えー!あれ食べたの?」

ここまでは、まあ普通の反応だ
問題はその次である

「食べられないように
 イチゴをべろべろ舐めておいたのにー」

…防犯対策として、発想が独特すぎる

しかも、それを信じて疑わないあたり
年齢とのギャップが、なかなか味わい深い

普通なら「名前を書く」とか
「食べるなと貼り紙をする」とか

せめて社会性のある手段を取るものだが、
彼の中では“舐めておく=所有権の確定
だったらしい

だが残念ながら
その独特のルールは通用しなかった

本当に食べられたくないケーキは
舐めるのではなく
「舐めておいた」と貼り紙をする事だ