近視

私は7歳の頃からメガネを掛けるようになった。小学生でメガネを掛けている子どもはとても珍しかった時代である

だが、遊び盛りだった事もあり、良くメガネを壊したり、何故か視力が年々下がっていったりで、頻繁にメガネを買い替えていた

当時、メガネは高価なものでもあり、親にはずいぶん迷惑を掛けたと思う

もっとも、困っていたのは親だけではない。

強度の近視だった私は、メガネを外すと世界が一気にぼやける

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プールや海水浴では、メガネを外す事になるが、泳ぎ終わった後に自分の元居た場所が分からなくなってしまう

温泉では、滑りやすかったりして、転倒の危険もあるので、なるべくメガネを掛けたまま入ったりするが、混浴(の経験は無いが)だと、嫌がられるかもしれない

結婚後、海水浴に行くようになってからは、別の心配も出来た

泳ぎ終わって浜辺に戻った時、もし視界がぼやけていたらどうなるだろう

自分では妻のところへ向かっているつもりが、間違ってよその奥さんの隣に座ってしまうかもしれない

「ただいまー」

などと声を掛けてしまった日には大変である

幸い、これまでそういう大事故は起きなかったが、今思えば、私が海で一番気を付けていたのは溺れることではなく「妻の識別」だったような気もする