神社の境内の、ある現象

神社の境内には
不思議な“現象”があるらしい

鳥居をくぐった人の中で
なぜか猫が選んで近づく人と
スルーされる人がいるのだ。

先日も、真顔で「今年こそは!!!!!」と
気合い十分の人の足元を
猫はスッ…と通り過ぎた

その直後
「あ、財布落としたかと思ったらポケットの中にあった💛」と
笑っている人のところへ、ぴたりと座る

まるで猫が神様に報告しているみたいだ

福というのは、重たい顔の上には着地しにくいらしい

真剣すぎると、福の置き場が見つからないのだろう

その点、ちょっと笑っている人の周りには、余白がある

福も「ここ、空いてますね」と遠慮なく座れる

猫はきっと、それを知っている
だから今日も神社の縁側で
目を細めながら審査しているのだ

神様もきっと忙しい
全部の願いを即対応はできないから
まず猫に判断を任せているのだろう

笑っている人を見ると
「心に余裕あり、福を置いても蹴り飛ばされなさそう」と思うのかもしれない

だから福は、深刻な顔で追いかけると逃げる
でも、ふっと笑ったすきに、後ろからそっとついてくる

今日もし神社に行ったら
あまり深刻にお願いを考えなくていい

とりあえず口角をほんの少し上げること

笑う門には福来る

そして門番は
だいたい境内にいる猫である。🐾