人間は、万物の長である…などと
ずいぶんと立派なことを言う
確かに、ビルを建て、飛行機を飛ばし
スマートフォンで世界中とつながる
我々は高度に発達した文明を持っている
少なくとも、そう思っている
だが、少し視点を変えてみるとどうだろう
たとえば蟻の世界
きっちりと役割分担があり
女王を頂点にした組織があり
巣を守るために外敵と戦う
食料の確保に奔走し
時には他の巣と縄張り争いまで繰り広げる
蜂も同じだ
厳格な階級社会
働き蜂は休むことなく働き
巣の秩序を乱すものがいれば
容赦なく排除される
どこかで見たことのある構図ではないか
リンク
人間もまた
会社や国家という巋然たる巣を築き
その中で役割を与えられ
上に立つ者を「長」と呼び
日々せっせと働いている
隣国とは時に牽制し合い、時に争い
境界線を巡って神経質になる
違いがあるとすれば
我々はそれを「高度な社会」と呼び
蟻や蜂のそれを
「本能」と呼ぶことくらいだろう
しかし、もし蟻に言葉があったなら
彼らもきっとこう言うに違いない
「我々こそ、無駄のない完璧な社会を
築いた万物の長である」と
そんな事を考えると
人間は万物の長、などと言ってるが
昆虫と何が違うのだ。と私は思うのだ

