昔の金庫といえば
なぜか決まって深緑色でした
あの色にはちゃんと名前があって
「金庫色」と呼ばれていたそうです
どうやらこの深緑には
「お金をしっかり守りながら
育てていく力がある」
と信じられていたらしく
風水的にも
財布に向いている色なのだとか
そう言われてみると
思い当たる節があります
私が仕事を卒業するまでの最後の5年ほど
使っていた財布が、偶然にも深緑色でした
そして振り返ってみると、その頃は
お金のことで特別困った記憶がありません
お金持ちになったわけではありませんが
少なくとも「困った、困った」と
頭を抱えるような事は無かった気がします
やはり金庫色のご利益だったのでしょうか
さて、そんな財布も
長年使えば、そろそろ替え時です
次の財布を探して
ネットであれこれ見ていた時の事でした
牛革に、大きく”鳳凰”の型押しがされた
財布を見つけました

これがまた、私好みで、実に魅力的
当然、私は思いました
「これの深緑色があれば完璧だ」
ところが残念ながら
その財布に深緑色は無く、迷いましたが
デザインがすごく気に入ったので
結局それの茶色の財布を購入しました
それから数年
特に不満もなく使っていたのですが…
ある日、突然、ひらめきました
「……あれ?
”染めQ”があるじゃないか」
そうです
世の中には便利な塗料があるのです
「これで財布を染めたら?」
さっそく色を調べてみると
なんとも良さそうな色がありました
“モスグリーン”

早速購入、例の鳳凰財布にスプレー
すると…これが、驚くほど見事な仕上がり
牛革の質感はそのまま
塗ったという わざとらしい感じも無く
まるで最初から
この色の財布だったかのような自然さ
鳳凰も心なしか
「やっと本来の色になったか」と
言っているような気がします
ポケットから財布を出す度、ニンマリ
大変気に入って使ってますが
さて、そうなると人間
次に考えることは一つです
「次は、何を染めようかな」
気がつけば、家の中をあちこち眺めながら
「これもモスグリーンにしようかな…」
などと考えている自分がいます
染めQ、恐るべし
このままだと
気がつけば家中が「金庫色」に…?